2009年 05月 16日
イワナは魚族であるから、滝、瀬切れ上部には棲息していない。 けれども山を生活の糧としていた、かつての山猟師(漁師)の人たちの手作業による、魚類不在地に下部イワナを釣り上げ、奴らの生活の場へ、イワナを放流した。 現在、日本全土(北海道は除く)に棲んでいる源流イワナは山人の絶え間ない努力により、イワナ場としてイワナ釣りをができるようになった、自然遺産といって良い。 今日、山越えで入渓すりイワナ渓はサンショウウオ漁師がイワナ放流した水源イワナである。 本日、かつての山人を偲びながら、源流イワナとの再会を果たしたい。 ブナの混じる雑木林の登りにかかる。 峠を下れば、ブナ森の山道となる。 山道を外し、沢と沢の中間尾根を下降。 ゴーロの落ち込みが連続する、イワナ場に到着。 イワナ釣行開始。 いつき源流イワナがロッドを曲げる。 魚体の美しさはピカイチだ。 渓相は良好である。 ナメ滝、イワナポイントとなる。 滝壺イワナ。 源流へ遡行すれば滝が連続する。 源流イワナはすべて、いつきイワナだ。 本渓は瀬切れする。 かつてこの地で、サンショウウオ漁をやっていた証拠の背負い網。 現在、サンショウウオ漁はやっていない。 水源で出現するイワナ止めの滝。 イワナ止め滝イワナ。 滝上部は再び瀬切れ、イワナはいない。 沢の源頭部を詰めあがる。 勾配の強い水源を歩く。 巨岩帯にてこずる。 帰路は山菜摘み。 シドケを採る。 高山植物、サンカヨウが咲いている山道を歩く。 これから旬となる、ミヤマイラクサ。
by yuyugaku-ueno
| 2009-05-16 16:58
| 渓流釣行記
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