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植野稔の自然遊悠学 イワナだ! ヤマメだ! 山菜だ! きのこだ!!

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2008年 07月 22日

263 ブナとイワナと雪渓と その1

ブナが育む岩魚たち、サバイバル山行
源流のイワナを求めて、奥会津の渓流を遡行
2008年7月19日(土)~20日(日)~21日(月)実施
場所 奥会津 福島県只見町

■今回のツアーポイント
{源流のイワナを釣る}
日帰りイワナ釣りでは体験できない、奥地のイワナ釣りをやる。

{山越えで、反対側の沢を行く}
2日目は山越えで、沢を下降する。

{現地調達、山の幸を利用する}
沢の遡行中、山菜、きのこを採集しながら歩く。

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■実施スケジュール
04:50 自然遊悠学の家、集合。
05:00 奥会津の沢へ。
06:30 沢の遡行開始。
07:00 原生林の渓流を遡行する。
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原始の息吹のある、ブナ。
ブナがある限り、天然イワナは安泰である。
09:25 山菜を採集しながら遡行する。
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採集した山菜は、夕食のご馳走になる。
同時に、ビタミンの補給に役立つ。
10:10 滝、到着。高巻き開始。
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多段滝。20メートル。
左岸の大高巻きとなる。
11:30 左岸ブナ大地、着。テント、タープ設営。
12:00 おにぎりを食べる。
12:15 イワナ釣行へ。
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さすがは奥会津、渓流には雪渓の残骸があった。
すかさず、残雪の消えた場所で、山菜を採集できた。
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フライフィッシングでイワナ釣り。
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ブナの倒木に出ていた、ヒラタケ。
味噌入り油炒めに利用できる。
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源流のフライフィッシングに最適地、的確にイワナポイントを選択して、フライを投入する。
イワナは毛鉤めがけて、底石から浮上。
合わせ、お見事です。
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源流イワナは、典型的な、いつきイワナだ。
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魚止め滝でイワナがヒット。
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ちょうど尺、良型イワナが出た。
本日のフィナーレを飾ることが嬉しい。
15:30 イワナ釣行、終了。下山。
17:00 テン場、着。
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ブナのある最高のテン場で、夕食の準備。

本日の夕食
イワナのムニエル
ヒラタケの油炒め
ウドの油炒め
山菜おひたし
 ウルイ、イヌドウナ、イラクサ、アマドコロ。
ご飯
 もち米入りコシヒカリを上手に炊き上げた。

16:20 夕食を食べる。山の幸よありがとう。
17:00 焚き火を囲んで、イワナ談義。
20:30 1日目のプログラム終了。シュラフにもぐりこんで寝る。


■1日目の総括
同行のハマちゃん。正統派のフライフィッシャーマンであるから、釣り上げたイワナはすべてリリース。
今回、私の強い勧めもあって、イワナ4尾を捕獲、サバイバルの蛋白源にしました。
殺生したイワナは、かつて自分の手で放流した子孫なので、多少の言い訳になるのかもしれません。

滝の変容
今日、遡行した遡上止め滝、高さ6メートル。30年前に遡行した記録12メートルと比べて、落差が半分になってしまった。
車道の開通、森林伐採があった場所なら、滝が埋まるのも当然だ。
しかし、今日、見た滝の周辺は原生林で、自然破壊はない。
けれども、年々、滝の高さは確実に低くなっている。
その理由は多種あろう。
いまいえるこのは、渓の水流圧力の低下で、土砂を下流に押し流すエネルギーが不足しているのではないかと、心配している。
また、10年あるいは20年に襲う豪雨が近年にはないことが原因か。
最近のイワナ旅で、苦慮していることがここの渓でもおきている。

健在のブナ林
確かに渓は深場は少なくなったが、今回遡行した渓はブナ林にとって、理想郷といえる、幹の太い200年から300年クラスのブナ純林が広がっていた。
奥会津から奥只見、越後山地にかけてのブナ林の中で、最もブナが発達している地域なのだ。
このブナがある限り、イワナは育つ。

イワナの放流
この渓、まだイワナの棲まない沢がある。
次回、その源頭小沢へ、我が分身岩魚をこの手で、移殖放流したい。
さすれば、イワナ天国がここに誕生する。

by yuyugaku-ueno | 2008-07-22 15:49 | 自然遊悠学レポート


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