植野稔の自然遊悠学 イワナだ! ヤマメだ! 山菜だ! きのこだ!!

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2008年 06月 10日

220 イワナの挽歌

那須連邦、かつての名渓再訪
私にとって、那須連邦のイワナとの付き合いは古い。
現在ある,深山ダムが工事中の頃、那珂川源流のイワナ釣りに熱中。
足繁く当地をくまなく歩いた。
およそ、40年近く前の話だ。
そこにはアメマスがいて、白い魚紋イワナに一喜一憂したものだった。
おそらく、板室温泉にイワナ職漁師がいて、下流のイワナを上流へ放流していた時代があって、そのイワナを釣りこんだ。

男鹿岳(1776メートル)を水源に求める、矢沢を再釣行するため、自然遊悠学の自宅を4時すぎにでる。
5時に目的の矢沢に着く。
いつもの通り、矢沢の橋から歩き始めたのだが、様子がおかしい。
付近の変容に面くらい、入渓点を間違えてしまった。

気をとり直して、ほんまものの車道を歩く。
それにしても、40年前の記憶と比べ、立派になった車道に戸惑う。
確か、あふれる矢沢の激流はどこへいってしまったのか。
矢沢本流は極端に水量がなくなっていた。
これには失望を隠せない。

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2階滝と教わった滝だが、以前の面影は消滅。
豊富な矢沢の水量はどこへいってしまったのか。

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大滝。
すさまじい迫力で迫ったかつての大滝はなかった。

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ニホンジカの親子。
憤りを隠せない、わが精神を癒してくれた。




若かりし頃、那須連邦の大川、コブキ沢、ギョウブ沢に比べ、大迫力で私の遡行技術を跳ね返した、矢沢はどこへいってしまったのか。
疑問を問いかけながら、整備された車道を歩く。

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深山ダムへ矢沢の全水量を導く、取り入れ口。
2階滝、大滝の水量を奪った、正体が判明した。
残念無念の心境となる。

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塩那スカイライイン(現在は廃道)の工事の影響か、矢沢は平瀬の渓流になってしまった。

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平瀬にうんざり。それでもイワナウオッチングしながら歩くと、退屈しない。
ところどころ、イワナがいた。

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今日のイワナポイント。
5万図にある、奥二俣。
男鹿岳に水源のある、右沢を遡り、イワナを釣り予定の場所に到着。

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平瀬から落ち込みのある渓相だが、予想に反して魚影は絶えた。

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矢沢源流の魚止めの滝。
残念、イワナのアタリはない。
魚止め滝でイワナのいない渓流風景にかなりのショックを覚える。
この地へ、「新しい岩魚を移殖放流しなければ」と考えながら魚止めに別れを告げた。


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釣行を終えて。
今回、現地名を挙げた理由は、渓流今昔を今に伝えたかったからである。
現在、矢沢の魚影はほとんどない。
奥二俣から、1尾のイワナしか釣れなかった現状を考慮し、かつての矢沢復活を願った次第である。
今後、機会を設けて、イワナを放流したい。
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by yuyugaku-ueno | 2008-06-10 17:30 | 渓流釣行記


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