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植野稔の自然遊悠学 イワナだ! ヤマメだ! 山菜だ! きのこだ!!

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2008年 03月 03日

71 会津を理解する

  会津を理解する


生まれ育った生家を故郷とする。当然、異論はない。「昔の田舎は良かった」なにがといえば、故郷らしい風情があった。
 「故郷は遠くにありて想うもの」こんなことわざがあり、田舎を離れた者であれば大方、理解してくれるだろう。年を重ねれば誰でも、幼少時代、父母のことなど妙になつかしい心境になる。

話題を趣味世界の故郷へ移す。すると会津が浮かび上がる。
 渓流釣り趣味の分野で「あの山を越えれば桃源郷」自分の渓流縄張り外、特に遥か彼方の奥山に、夢のような釣り場があると憧憬を抱く。こんな理想の釣り場を求めて、足繁く会津詣でを実施した、渓流修行時代があった。
 無我夢中のなかで渓流釣行を会津地方という山国でおこなった、その理由を以下に述べ、会津の良さを考えてみたい。

1 雪国
 日本有数の豪雪地帯が会津を襲う。厳冬期になれば、一日の積雪は一メートルに達することがあり、通算積雪量、数メートルと都会人には考えられない雪をもたらす。
 会津の人々には厄介者の雪ではあるが、雪国らしい趣は悪くない。

2 原始林
 会津に相応しい只見町、大半は国有林。山々にブナ、ミズナラの原生林があり、同時にブナ・ミズナラ文化圏を伴っている。
 日本の屋台骨を支える脊梁山地を成す会津、稜線を辿れば尾瀬、奥只見、奥利根の続いている魅力的で未開の山が展開している。

3 山の幸
 渓魚、山菜、きのこ、木の実の豊山地になっている。
 積雪、原始林の影響で、山々は緑一色。面白い山の幸フィールドを約束している。


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by yuyugaku-ueno | 2008-03-03 07:39 | 下野・会津だより


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