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植野稔の自然遊悠学 イワナだ! ヤマメだ! 山菜だ! きのこだ!!

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2008年 02月 04日

22 渓流釣り入門 3 竿

3 竿

 食べるために魚類を手で捕獲していた縄文時代、当然、獲物の大半は逃げてしまう。あると き賢い縄文人の知恵者の発案、木の枝を切ってツルを結び、先端に骨ハリ、エサをつけて釣 りをやったのがエサ釣りの始まりではないかと思われる。
  釣法の発展に寄与した、木の枝から竹竿の歴史は古く、近代製グラスロッドの登場まで、竹 竿全盛期は続いた。
  竹の性質から、しなり、反発力を利用して魚を抜き上げることができる。
  渓流釣りでの竹製品竿、七三調子あるいは八二調子の竿が好まれ、四から八本つなぎの   製品画で回っていた。
   私もある釣り具店に依頼し、先調子、二間半、四本つなぎの渓流竹竿を特注、仕舞寸法の  長い竿を背中に背負って渓流へ釣行した、イワナを温泉宿に卸す職漁師時代があった。
  イワナ、ヤマメ黄金期、二号通し仕掛けで手回しよく魚を抜き上げ、定量の渓魚を確保でき   た。
   渓魚を釣ることから、渓谷を遡るイワナ源流釣行に目覚め、釣竿は竹竿からグラスロッド、  さらにカーボンロッド移行した。

  最新カーボンロッドを試す
    竿     琥珀 硬調 71 ダイワ精工
    ナイロン糸 0.8号の通し仕掛け
    ハリ    ヤマメ9号
    オモリ   ガン玉3B
    目印    ナイロン毛糸目印
    エサ    人工イクラ(樹脂製)
    対象魚   レインボートラウト 重さ2kg. 全長50㎝オーバー
    場所    ロシア、カムチャツカ川 
   
    ロッドの性能向上で大物を捕り込む
     カーボンロッドのしなり
       全長7百数十キロメートルのカムチャツカ川にはアメマス、河川型イワナ、レインボ       ートラウト、キングサーモン、ストーンチャアー、ホッキョクイワナ、ヒメマスなどが棲ん      でいる。
       今回、河川型のレインボートラウト、アメマス狙いで釣行、川幅100メートル以上あ      る川ボート下降による、探り釣りで待望のレインボートラウトをヒットさせた。
       ロッドは満月、半円を描くように手元まで、しなり、魚の引きを吸収しているのに驚い     てしまう。レインボートラウトが強い潜水すれば、糸鳴り(ナイロン糸が水中を切る音)す     るたびに、ロッドは悲鳴(きしんでいる状態)をあげている。これまでのロッドなら、一発      目の魚の潜水で仕掛け切れしても良い常態にもかかわらず、ロッドは魚の引きを見事      にしなりで仕掛け切れを防いでくれた。

    カーボンロッドの反発力
      大物渓魚を引き上げるには柔軟なしなりを最大の効力と思う。さらに、大切なことがあ     る。ロッドの反発力も忘れられない、魚捕り込みに重要なポイントになる。
      つまり、魚の引きにはロッドのしなりで対抗。その直後、ロッドの曲がりに対する反発      力で魚を引き上げる。しなり、反発の繰り返しで魚力を弱らせることができるのである。
     


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by yuyugaku-ueno | 2008-02-04 20:12 | 渓流釣り入門


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