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植野稔の自然遊悠学 イワナだ! ヤマメだ! 山菜だ! きのこだ!!

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2010年 09月 20日

1195 噂の大マツタケ

「お盆サイズの大マツタケを採った」
マイカーのハンドルを差し、マツタケ名人は熱心に話す。
直径30センチ、こんな大マツタケなど拙者はこれまでに見たことはない。
15センチマツタケは採集したことがあるが、30センチとなると、「本当にあるの?」
疑問符を言わせてもらえば、「それなら、大マツタケ現場へ案内する」
マツタケ名人は自信たっぷりで拙者にこう断言した。
あれから3年余、歳月は流れ、再びマツタケシーズンがやってきた。
これまで2回、マツタケ名人ご案内のマツタケシロへ行ったものの、まだビックサイズマツタケにはお目にかかれないでいる。
拙者は半信半疑ながら、大マツタケにお目にかかりたいと願う。

9月20日 天気 雨
「今日はいける」
マツタケ名人先達に従い、自信に満ちた名人のあとを追う。
雨は容赦なくゴアテックス雨具をたたきつける強雨の中、マツタケ狩り一行は出発する。
マツタケ場入り口ときたら、手入れなく雑草が生い茂り、歩道など皆無だ。
「マツタケ名人曰く、「隠し道」だから足跡つけるな。
気合十分、マツタケ名人のいうとおりにするが、足跡は当然ある。
なるべく雑草を踏まないように、あとを追う。
直登2時間、タバコの煙を吸い込みながら、名人についていくしかない。
「ここだ」
名人の足取りが早足となり、「あった」「大マツタケ」矢継ぎ早に名人の奇声が山腹にこだまし、強雨の雨音を打ち消してくれる。
拙者も掛けつけ、大マツタケ初披露となる。

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ホンマツタケです。
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マツタケ名人の奥さん、満足しております。
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シロへ直行すれば、マツタケは発生しているではないか。
なかなかの大型マツタケである。
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マツタケ名人ご夫妻、大マツタケを手に入れる。
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半開きマツタケ。
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マツタケ市場に出せば、3万円。

噂の大マツタケは現実に存在している。
今日、最大マツタケは25センチ程度、ハンドルサイズとはいかないが、それに匹敵するビックサイズマツタケを名人はものにしている。
本当に驚きの大マツタケ狩りとなり、マツタケ名人に脱帽しました。
及ばずながら、拙者のマツタケゲットは小型であったが、何とかマツタケを採集できた。
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マツタケ名人からいただいたマツタケ。
さほど欲をかかないマツタケ名人、あっさり拙者にマツタケを恵んでくれた。
右の小型マツタケは拙者が物にしたもの。

マツタケ名人、改めて恐れ入りました。

「きのこシロは例え親兄弟とて、そのありかを話すな」
きのこ狩りにおける格言の一つである。
大型マツタケであれば、1本数万円の値が付き、きのこの王様である。
マツタケシロであれば、およそ50年間、成長を継続するといわれている。
そのシロ有りかを物にできれば、一生涯、マツタケシロへ直行、そこで貴重なマツタケを手に入れることができる。
きのこの王様マツタケを拙者にガイドしてくれた、マツタケ名人の懐の深さに感服いたしました。
大切なマツタケシロですので、他言は一切しません。
今後も長い付き合いをお願い申し上げます。

by yuyugaku-ueno | 2010-09-20 16:45 | きのこ研究


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