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植野稔の自然遊悠学 イワナだ! ヤマメだ! 山菜だ! きのこだ!!

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2010年 03月 26日

972 渓流釣り師の味方となるか?

渓魚増殖を試みる、山梨県の取り組み
3月21日、朝のニュースから
山梨県国土交通省渓魚調査
山梨県国土交通省における、渓魚調査を実施する。
それによれば、山梨県渓魚棲息状況における結果はさんさんたるもの、山梨県渓流総延長における在来種は1%、こんな調査結果が出た。
それは山梨県全水系における、渓魚が何らかの理由があって、99%は自然状況の渓魚ではないことを意味する。
対策
役目を終えた堰堤(堰堤上部の土砂堆積)を壊し、渓魚遡上止めとしない。
それは下流渓魚と上流渓魚との交流が図られ、天然渓魚としての、種、保存に大いに貢献すると拙者はみている。
堰堤と堰堤との狭間で生きている渓魚には朗報であり、山梨県での取り組みに対し、渓流釣り師からの反論はあるまい。
工事開始
平成22年度からスタート、中央水産事務所によると、土砂の溜まった堰堤破壊は全国初、渓流釣り愛好家であればもろ手を挙げて拍手喝采を浴びる、画期的な試みとなろう。
拙者も涙こそ流さなかったが、久しぶりに行政から国民向け(主に渓魚釣り師)に対して嬉かがこみ上げている。
行政によれば、山梨県渓魚代表である、アマゴ渓にある堰堤から始まるとのことだ。
堰堤下部の渓魚
堰堤構築の功として、堰堤上部にある大量の土砂が堰堤下部に運ばれなかったおかげで、堰堤下部にある、落ち込み、ぶつかり、淵は土砂に埋まることなく、渓魚の棲家になっている。
拙者たち渓魚における、釣り師の釣り場が確保されている現実がある。
それが、新たな堰堤工事により下部土砂流下の影響で、せっかく棲息している渓魚の棲息がダメージを受けてしまったら行政の努力がマイナスになってしまう。
行政側へお願い
堰堤工事における渓魚影響を最小限に抑えてほしい。
堰堤上部堆積土砂を下流へ流さないでもらいたい。
拙者は工事による渓水が濁ることを心配している。
イワナ、アマゴにとって工事によって生まれ下流へ流れる、微小土砂は致命的だ。
それは渓魚の棲みかに微小土砂が入り込んでしまい、大量の微小土砂が埋まることを意味する。
平瀬を見てほしい。
この平瀬、渓魚の休み場に違いないものの、渓魚の棲みかではない。
渓魚の棲みかとは、人の家と同じであって、棲みかで寝起きし、冬の越冬場所でもある。
かつて平瀬こそ、落ち込みがあり、淵があり渓魚の家があった場所なのである。

人の住居に例えれと、土石流が住居に侵入することと同じなのである。

行政の久々ヒットが渓魚生息に対し、マイナス作用にならないことを拙者は期待している。

さすがは山梨県、海なし県としての重責を見事に演出してくれた。
戦国武将、武田信玄も納得する快挙といえる今回の試み、1回きりの終わることなく、未来までまでやってほしい。
さらに、渓魚王国、群馬県、それに拙者の住んでいる栃木県も山梨県に追従してほしいと願うばかりだ。

by yuyugaku-ueno | 2010-03-26 09:50 | 渓流釣り入門


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