2012年 04月 26日
装備 前回の足回り用品について解説した。次に必携品となるキャンプ道具と積極的ザイル使用における最新遡行装備を考える。 シュラフ 「安心睡眠を約束できる寝具。」それには超薄型軽量コンパクト羽毛シュラフを選ぶ。一日の遡行疲れを休める寝袋が必要となる。登山専門店に出向いて、肌触り良好な陳列シュラフコーナーから、自分にぴったり合う寝袋を求める。 およそ直径10センチ、長さ25センチぐらいに納まるシュラフを自分の背丈より大きめの製品を選ぶ。春の岳人祭、あるいはシーズンオフのバーゲンセールでの格安品がお買い得だ。間違っても寒さ対策として太巻きシュラフは避けなければいけない。 マット 不意なる露営になってしまい、最適テン場に到着できず、石ころだらけの幕営地で一夜を明かす事だってある。その対策としてマットを用意するのだ。 ウレタンマット、エヤーマットの2種あり。以前、ウレタンマットを使用していたが、最近、年を重ねたこともあって、コンパクト薄型エヤーマットを使用し、地面からの底冷えに対して、睡眠不足から開放された経験がある。源流イワナ釣りを考えている釣り人であれば、エヤーマットは必携品となる。 登山専門店に出向き、「半身用薄型エヤーマットをください。」と迷うことなく買い求める。 ザック シュラフ、マットと同様、ザックも登山専門店で求める。 店内に陳列されているアタックザックから、釣り人向きザックを選ぶ。日本製から外国製、多種あって素人目利きは難しい。 国産、外国ザックのなかから選択するのだが、両者は一長、一短ある。その店オリジナルザック販売品があって、初心者であればお買い得だ。例えば、フランス製ミレーザックと国産店オリジナルザックの定価を比較すると、半額で買える国産ザックは廉価ザックといえる。 いずれにしても、アタックザック使用は岩登りクライマーのために開発されていて、釣り人渓流遡行ではなく、余計なバンド付属が目立つ製品が多い、実際に購入する場合、なるべくシンプルなアタックザックを選ばなくてはいけない。 3拍程度のキャンプ釣行ザックとして、50リットル~60リットルザックを買い。なるべく将来単独釣行に使える、60リットルザックがお勧めといえる。大は小を兼ねるが、その反対はない。素人渓流師におけるザックいっぱいの収納をした釣り人を見かける。これはザックバランスが最悪となり、遡行中転倒、またザック重さが腰、肩に余計な重さが加えられ、身体疲れを倍化させてしまう。 渓流アタック理想のザックに出会えれば、「腰、肩にザック重量が適度にバランスされ、実際のザック重量を半減する。」さすれば渓谷遡行に専念できて、目的地キャンプ地への早道になる。自分にぴったり合うアタックザックに装備と食料を納め、ザックのヒモを閉じ、出発前に背負ってみて、「思ったより軽い。」と感じられれば、これから実施される源流イワナキャンプ釣行大半成功で終わることが多い。それに対して、「重いザック。」こんな印象がある釣り人の場合、目的地が分に過ぎた渓流であるから、遭難という事故回避から、釣行は止めにしたほうが良かろう。 簡易ハーネス ザイル、カラビナ、エイトカン、ハーネス。「岩登りに行くの?」ザイル使用しない、古い渓流師にはさほど歓迎されない装備のように思われる。また、登攀用具を家に持ち帰り家族に見つかり、「そんな危険な釣りはやめて。」と家庭から猛反発される。 しかし、ザイル訓練に長けた釣り人であれば、「安全帰還」のうえで重宝される、シットハーネスの装備は最重要道具といえる。 「高巻きの最中あと2メートルが垂直岩で下降できない。」こんな経験は源流イワナ釣りにはかなりある。この下降さえ終われば渓遡行は安全遡行となる。仕方なく高巻を続行するしかない。 そこで安心下降に役立つ下降法が、立ち木にシュリンゲを結びザイルを通す。一連の作業が終われば、エイトカンにザイルを通し安全環付きカラビナに掛け、体重をかけながら下降する。新品ザイルであれば静加重1トン、かなりの巨漢であっても、ザイル切断などない。 また魚止から渓を下るとき、積極的にザイル下降すればベースキャンプ地への時間短縮につながる。廊下、ゴルジュがあるバリエーションイワナ場アッタクにはハーネスは必携品といえる。 ハーネスを買う際、登山専門店に行って簡易ハーネスを求める。店員が勧める岩登り用のシットハーネスは買わないこと。同時に、安全環付きカラビナ、エイトカンも一緒に購入する。 注意点として、ベルトだけのバンドハーネスがあり、これは使用できない。 #
by yuyugaku-ueno
| 2012-04-26 18:00
| 登山
2012年 04月 25日
イヌブナの山道を歩く。 今が盛りカタクリ。 毒草コバイケイソウ。 熊笹の斜面を高巻く。 イワナ渓は遥か山の彼方に眠る。 イワナポイント。 居つきのイワナ。 イワナポイント。 源流イワナ。 イワナ魚影がないのは寂しい。 #
by yuyugaku-ueno
| 2012-04-25 16:54
| 下野・会津だより
2012年 04月 24日
大吟醸仕込みの搾りかすを友人からもらった。この酒粕で仕込んだワサビ漬けの素材を求めて、山へ向かう。 ワサビ自生地への山道。 ワサビ山は遥か彼方だ。 渓流は水質が悪い。 崩壊を繰り返す奥山への小道。 残雪ある渓流。 早春の花ショウジョウバカマ。 今年もワサビ自生地にその姿があった。 花ワサビが出ている。 ワサビを仕込む 下ごしらえしたワサビ。 熱湯をかけ、急冷する。 ワサビの酒粕漬け。 ワサビ塩漬け、ワサビ醤油漬け、ワサビ酢醤油漬け。 保存は冷蔵庫へ、3日後から食べごろとなる。 #
by yuyugaku-ueno
| 2012-04-24 16:48
| 下野・会津だより
2012年 04月 23日
遡行装備 念願だった山岳渓流イワナ場の決定と相成り、地形図における机上計画釣行を繰り返し頭脳に叩き込まれた。この作業終了となれば本番現地釣行実施は半分出来上がったことになる。 次に、目的地への装備を点検する。すでに先人による遡行記録が手元にあれば、その資料によって装備を整える、また遡行データが少ない、あるいは参考資料記録の古さがあれば、本格的遡行装備を考えることになる。 以下はグレードの高い渓谷遡行装備に耐えられる、最新装備を考えてみたい。 足ごしらえ フリークライミングにおけるシューズと同じ考えは正しい。自分の足にしっくり合う、渓流シューズを登山専門店で購入する。釣具店コーナーに陳列されている、フライ用品セパレートシューズでの灘場突破は難しい。理由はいくつかあり、ソールが大きすぎて水抵抗大、きわどい徒渉の場合、及び細かいスタンス対処ができない。 難しい徒渉における、些細な水流圧を極力押さえるには沢登りシューズとして開発された渓流シューズに分があり、「流される」か「流されない」との境目は遡行シューズの小ささに頼るしかないのだ。水圧を受けにくい登山用品で遡行徒渉を試みる。 生半可シューズでの遡行はお勧めできない。繰り返す、たった一つしかない生命を守るには微細な抵抗を排除せねばならない。仮に徒渉失敗における事故があれば、単独遡行、パーティー遡行、共に、流下者を助ける手段はない。 ※渓流シューズ購入の際、ネオプレンソックスを合わせたシューズを求める。同時にネオプレン製、筒型渓流シューズ保護ソックスを併せて買う。 アクアラングタイツ マリン用品店内になる薄型アクアラングタイツ上下を購入する。合わせ法として、下着着用してから決める。ただし、かなり高価だ。 タイツ着用とズボン着用、両者の水抵抗差は明らか、これまでネオプレンタイツでの悪場突破に強い味方となって、助けれれた経験は多々ある。 下着 資金があれば登山専門店で買う。資金がなければユニクロで開発したヒートテック下着を求める。前者後者とも、水分を吸いにくい繊維を使用しているから、保温は抜群。また源流イワナ希望者であれば、肌触り良い木綿下着は使用不可。と、覚えておく。 まとめ 渓流シューズ、タイツ、下着。この3点セット遡行ベスト用品を揃えることができた。それはかなりの出費となる、毎年減らされるサラリーマン小遣いのなかで買うことになるので、一気には買えないかもしれない。先は長いから、毎年1個づつ自分のものにすれば、憧れの渓谷アタックは可能である。 「生命を確実に守る。」それには最強装備で望むしかない。 2012年度、自然遊悠学山釣り教室における、飯豊連峰、朝日連峰、上信越、奥只見、奥会津、いずれも有望渓流釣り場選択は終わっている。それぞれが私にとって思い出の地、憧れの地、相手が偉大であればあるほど、岩魚熱は高揚する。これまで述べた最新遡行装備で挑戦することになる。 #
by yuyugaku-ueno
| 2012-04-23 15:49
| 身辺雑記
2012年 04月 22日
イワナ場選択法 「何が難での源流が好き。」と、県境を越えてはみたが、奥山渓流残雪は例年以上だ。時期尚早だけれど、はやる高揚を押さえる空気の寒さにあっけなく退散、「まだ早いな。」2ヶ所のイワナ場をあきらめたのが、昨日の山釣り教室だった。幸い、イワナ第三ポイントを南部渓流に決めていたので、何とか山釣り教室での面子を保つことができた。長いイワナ釣りキャリアであっても、早期イワナ場選択は難しい。 今年の山釣り 裏日本における記録的な豪雪、さらに4月にはいってから低温継続中、我が地元下野山麓に残雪消えてはいるが、奥山積雪斑模様をみることができる。例年より雪量小にもかかわらず、「春らしい気温上昇なし。」こんな理由があって、奥地雪解けはやや遅れているのが現状だ。 以上の気象傾向を考慮すれば、源流イワナ釣行の遅れは否めない、これから5月にはいれば、「五月晴れ」というポカポカ陽気と相成り、「脊梁山地雪解け」「6月梅雨」この両者が上手くかみ合えば、例年並みという源流イワナ釣行可能になるかもしれない。 希望のイワナ場を選ぶ 「33000余ある渓流群のなかから、今年におけるベスト源流アッタクを果たす。」それにはどんな渓流を選択すればよいか? ベテラン渓流師とて、多少の迷いはあろう。そこで希望のイワナ場を選ぶテクニックを考えてみたい。 日本登山大系 主要図書館なら陳列されている。シリーズ10巻、それぞれの住い付近が記載されている山岳地を開き、目的地を決める。 地域渓流調査研究した単行本。 古本屋などで手に入れる。 沢登りの記録が網羅されているから、希望の渓谷があれば強い味方となる。 渓流ガイド本。 参考に値する本か否か、各自で決める。私の場合、ここに書かれていない渓流を選択することが多い。 釣り場が決まれば、道路地図をみて渓流概要を知る。 尾根、沢を調べ、目的地への概念コースを掌握する。 国土地理院発行地形図25000分の一を手に入れる。 有名図書館に所有していることもある。 地形図が揃ったら参考資料に記載された、滝、ゴルジュ、廊下、キャンプ地を地形図に書き入れる。 さらに、青い渓流線のない支流水線も同時に伸ばし加える。この作業が終われば目的地水系図となる。 目的地イワナ場コース 1 林道終点からの遡行。アタック日程に余裕がある釣り人向き。 2 山越えルート。長大渓流では直接、目標のベースキャンプ地に早く到着できる。 1,2の方法で釣行を決める。日程は予備日も当てるように計画したい。 #
by yuyugaku-ueno
| 2012-04-22 16:36
| 身辺雑記
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