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植野稔の自然遊悠学 イワナだ! ヤマメだ! 山菜だ! きのこだ!!

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2008年 08月 04日

280 チタケを天から眺める

きのこプロの現場を垣間見る
第一次チタケ戦争は終わった。
凄まじいマイカーラッシュで、きのこ場は足跡だらけになった。
おそらくノーマルルートにおける、チタケ場は場荒れしてしまっている。
イワナ釣り場が、解禁後、一時、荒れてしまうことに、状況は似ている。
しかし、職業でイワナ、あるいは山菜、あるいはきのこ、それで、飯を食っているプロたちは、あっさり、職場を投げ出すわけには行かない。

山を生活の糧とする、プロたちはチタケ激戦区を取り巻く「輪」を上から眺め、その輪の外側を歩く、手段で場荒れ対策を解決するのだ。

同じチタケ場でも、一般のきのこ狩りには、ある種の法則があり、その裏をかく手段で、チタケ場入りをすればよい。

山の幸を求めるにあたり、当然ながら、誰もいない場所で事にあたればそれで最高の山の幸が手に入る。

ただチタケ狩りの場合、特別な理由がない限り、奥山にはチタケは出ていないことが本当の話である。

奥山なら、確かに誰もいない。チタケがそこに出ていないのだから、奥山はチタケ場の対象外になり、きのこプロにとって、厄介な問題がそこにある。

そこで、きのこプロの中で、限られたプロの選りすぐった行動をチェックしてみる。
それは人の心理を分析し、「これは絶対やらない」そのタブーとされる
事をあえて、その日のきのこ場に決めるのである。

繰り返すが、山の幸をものにするに当たり、人のいないところへ行かなくては、話しにならない。

「人のいないところのチタケ場」この判定は難しい。
しかしながら、きのこプロであれば、同一チタケ場のなかで、人の来ない場所を計算できて、本魔物のきのこプロの資格を有することになる。







昨日の荒れを防ぐ手段で、今日のきのこ場を選んだ。
午前、午後、きのこ狩りの人には会わなかった。
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解放された感じの雑木林。
きのこは綺麗な場所にしか発生しない。
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ヒロハチタケ。
同じチチタケ属の仲間であるが、チチがでても褐色にならない種類のチチタケである。
このヒロハチタケ、樹林の少ない小石交じりの場所を好んで自生している。
280  チタケを天から眺める_d0134473_17523512.jpg

アメリカウラベニイロガワリ。
傷つければ、青色するのできのこ判定が可能だ。
一度、食べてみたいので、収穫した。
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毎度ながら、アカヤマドリはいっぱいあった。
1個収穫する。
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タマゴタケ、上部はまだ生まれていない卵があった。
280  チタケを天から眺める_d0134473_1815889.jpg

チタケのシロの勢いがあれば、直系10センチ以上に生長する。
きのこプロの現場は、計画通りで凄まじい。
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午後から入山した、きのこ場。
岩が露出していて、滑落したら一巻の終わりだ。
プロのチタケ場は生と死の狭間にある。
こんな緊張感がたまらない魅力になっている。
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本チタケ。
肉厚きのこは高値で取引される。

by yuyugaku-ueno | 2008-08-04 18:17 | チタケ戦争どまんなか


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