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植野稔の自然遊悠学 イワナだ! ヤマメだ! 山菜だ! きのこだ!!

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2008年 03月 31日

149 イタドリ

イタドリ・オオイタドリ<タデ科>

イタドリのあらすじ
イタドリの人気度は西高東低、東日本ではほとんど利用されない山菜だ。
   
分布    
日本全土。

方言あるいは愛称  
スカンボ。スッカンボ。スイカンボ。ドングイ。ドンガラ。アナッポ。

生育地    
海岸から山麓にかけて群生する。

特徴と鑑定    
雌雄異株の多年生。茎は中空で節ができる高さ1~2mに生長。
葉は互生、大きく卵形に開き先端がとがる。
8月ごろ小さな白い花が茎と葉の間から咲く。
オオイタドリは中部から北海道に自生、高さ3m.に育つ。

薬用効果  
9月ごろ根茎を掘り取り、水洗い。干して乾燥させる。煎じて服用すると、便秘、生理不順に効果的。

採集時期
新芽は4~5月。
根茎は9~10月。

利用部位
赤い新芽。生長した葉の開いていない若芽、茎。
根茎。

採り方   
5㎝ぐらいの赤い新芽を採る。
30~50㎝に育った葉の出ていない若芽を摘み取る。
根茎はシャベルで掘る。

下ごしらえ 
流水で洗って、ザルに上げる。

料理
イタドリの利用度は西高東低、みちのくではほとんど利用していない。
どうやらイタドリに含まれている。シュウ酸の酸っぱさ味が敬遠されている。しかし、酸味は十分な茹で上げである程度、消える。

赤い新芽のてんぷら
1、新芽を二等分する。
2、薄衣をつけて、揚げる。

若芽のてんぷら
新芽のてんぷらと同じ。

特選お勧め、イタドリの油炒め
1 生イタドリの茎皮をむく。
2 一つまみの塩が入った熱湯で1を十分に茹でる。
3 2を流水にさらす。およそ半日。
4 3の酸味が抜けたら、食べやすい大きさに切り、水切り。
5 フライパンを熱し、サラダ油を入れ4を炒める。
6 みりん、醤油で5を味付け。
7 器に盛りつけ。刻みノリをそえる。

酢味噌和え
1、鍋に水を入れ、塩を加えて沸騰させる。
2,1にイタドリを入れて、ゆがく。
3,2を冷水にとる。
4、イタドリの外皮をむく。
5、4を乱切り、水切り。
5、酢味噌と和える。

孤軍奮闘記
 会津では見向きもしない山菜。しかし、山形、新潟の海岸地方では活用している。全国的には西高東低の傾向のようで、山国ではイタドリの発生時期にはウドが出始め、当然のようにウド採りに精をだす。
 イタドリは酸味が強く、ゆがいて皮をむき塩蔵し、塩抜きしてから料理する方法もある。こうすれば酸味はなくなり、歯応えのある山菜に仕上がる。
 中部以北に分布しているオオイタドリもイタドリ同様に使える。

by yuyugaku-ueno | 2008-03-31 12:59 | 山菜図鑑


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