植野稔の自然遊悠学 イワナだ! ヤマメだ! 山菜だ! きのこだ!!

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2008年 03月 10日

109 塩沢山

2 塩沢山(1263.9m.)    天気  晴れ
塩沢山に登る

大東亜戦争から復興し、右肩上がりの高度成長期にともない、戦後の第一次登山ブームに活躍した世代が再び中高年となって、現在の登山界をかろうじて支えている。されど、山登り対象者の大半が女性で占められている事実に対し、いささか不満を有しているのは、男を長期間やってきた小生も高年齢登山者のひとりとして、「男性人、頑張れ」とエールおくりたい。しかしながら、会社へ全身全霊を奉仕してしまい、窓際族、左遷、いじめに負けず、わずかな? 退職金を最後の夢と託すサラリーマンに、山を登る気力は失いがちである。

その影響もあって近年、短時間で山頂へ行けるボロボロ社会人コースが各地に開設され、人気も上々と聞き及んでいる。小生もヨレヨレ、ガタガタ人を自負しているから、これから歩く塩沢山がピッタンコ登山道なのだ。
 白い煙をひねりだしている炭焼き小屋群のある鬼怒川河川公園へ、ありったけの財算をはたいて購入したマイカーを駐車し、歩き始める。

大方、登山道付近に存在しているスギ造林地がここでもあり、足早に通過する。オンリーだと思っていたら、猟犬を訓練している同行者がいた。その人影を追い越し、先頭にでる。目標の地点に誰もいない幸せ感がなんともいえない。普段からトップになった業績がない悲しさ、反動もあって、ささいなことではあるが、この点はいつでも負けまいと意地をみせる。
 涸沢にある最後の水場から、山道は尾根に求める。スギからカラマツに変わった退屈な登山道に、ナラタケを宿主にしているツチアケビを見つける。早速、薬酒用に収穫する。
 地形図で判断する机上登山より、緩い登りに感謝しながら先を歩く。小生のボロボロ人生でもついていける、有り難い山であることを認識できた。

霧の発生時では戸惑う広い尾根に、チシマササが山道を覆いつくしている。先人の記した赤テープ伝いにルートをとる。この地点から塩沢山は目の前で、山頂に着いてから、衣類に付いたササダニ退治をしていると、猟犬を従えた中年の男がやってきた。
 最近発行された登山ガイド本による、ここからブナと記されていた地点のブナは数えられる本数しかなく、がっかりした。また、唯一の眺望である高原山には虎刈り状に、スキーゲレンデが無残な姿を演出していた。
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山行データ
 登山日
  2005年11月31日
 コースタイム
  国道121、塩沢山登山口~塩沢山 2時間
  塩沢山~塩沢山登山口 1時間40分
 地形図
  25,000分の一「五十里湖」
 アドバイス
  猟師たちによって踏み固められた杣道を歩く。主要分岐点に手書き指導標があるから、迷うことはない。


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by yuyugaku-ueno | 2008-03-10 14:46 | 登山


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