2008年 03月 05日

85 ブナ・ミズナラ帯における食文化

 ブナ・ミズナラ帯における食文化


原始郷へ
 北方説、南方説。両者における原日本人ルーツ探しに、定説はない。第三説、日本列島誕生以前(大陸と陸続きの時代)に原日本人がいたことも考察できる。

いずれにしても、島国、日本が生まれる時代に、すでに日本人は住み着いていたのであろう。縄文時代における狩猟民族の遺跡<三内丸山(青森県)、奥三面(新潟県)>に出てきた埋蔵物のなかに、クリ、貝殻があったことから、当時の気候は現在より暖かく海に近い場所に集団生活していたのではないかと考えられる。おそらく、縄文人同志による山地での狩り、木の実採取、回遊魚(サケやマス)の捕獲、海岸での貝採りなど水稲伝来以前における、山と海の幸のみで生活していたことを理解できる。

長い時間の経過から、山地に自生していたクリに変わり、ブナ・ミズナラが山麓を覆う現在の気候に移行しても、現日本人の生活パターンは変わらず、狩猟を中心に山菜・きのこを最小限ではあるが利用していたのだろう。それは地方ごとに山菜、きのこの名称が違うことで明らかである。

いつ頃、今に残る山地の食文化が定着したのか? 伝統の郷土料理を探ることを試みたい。 


■『植野稔のホームページ』をどうぞ。
[PR]

by yuyugaku-ueno | 2008-03-05 10:36 | 山の幸料理


<< 86 きのこの薬効      84 今日の下野 >>