2008年 02月 16日

30 渓流釣り入門 11脈釣りでの誘い

11脈釣りでの誘い


脈釣り
河川下流部で川釣りに親しんでいた釣り人にとって、水面を流れる目印のウキを魚のいそうな魚層に合わせ、川魚のアタリに伝わるウキの上下に釣り師は神経を集中させる。アタリをとる「浮き目印」を利用する一般な川釣りにおけるウキ釣りに対して、渓流という比較的水深の浅い、流下速度の速いイワナ、ヤマメ釣り場における合理的な釣法をあみだし、渓魚を釣ることを脈釣りという。

脈釣りにおける重要な目印
 渓流釣り入門 4で示した解説通り、仕掛けの長さによって、1~3ヶ所の目印を釣行目的に応じて、道糸につける。
渓魚がエサを食いつくことで起こる、かすかな目印の微動に反応して、合わせをする目印の役目は重要である。渓魚のポイントで仕掛けを投じ、直ちに目印を凝視することが、脈釣りの第一歩といえる。

  水中下を読む竿捌き
   1 水面から目印の距離位置を一定に保つ
    自分で定めた渓流ポイントに仕掛けを振り込み、水中にある底石を読み避ける、仕掛けの竿捌きをおこない、たえず目印位置を一定に保つ。
   2 具体的な底石対策
    渓流の流れ通り水面を一定に保っていたら、仕掛けについているオモリの影響で、ハリは底石に絡んだ根がかりしてしまう。
    そこで、仕掛けが底石にさしかかる前に、竿を上げながら仕掛けを操作する。
    竿捌きの連続動作は渓流ポイントに釣り人が立つ位置を予め考え、先々を読み実行しなければいけない。
    初心者の場合、渓流の流れと平行して、ポイントに立つと比較的に竿捌きは容易にできる。この訓練を釣行実績に重ね、上手にこなせるようになってから、ワンステップ上の渓流下流部から投じる、仕掛け操作を学ぶとよい。

 エサ釣りの醍醐味“誘いのテクニック”
   1 エサの動き
    自著「山釣りシリーズ1」で水中下における、エサの動きを水中に潜り観察した結果、ハリスにつけていたエサは流下する水流によって、本流の大波流れは細分化され、細かい小波に分かれることが証明された。
    実際の小波に入ったエサは、上下左右ハリスの柔軟さにもまれ、著しく回転しながら動く。従って、ハリスの細太差の有利、不有利はエサの動きに敏感なヤマメ釣りに有効手段になる。
   2 エサの動きを演出する、竿捌き
    自然流下エサを食う渓魚だから、なるべく自然に流れるように竿捌きを実施することを心がける。こうすれば渓魚は食らいつくことが多い。
   3 渓魚本能を魅惑する誘い
    ある程度、釣り込んだ釣り人向きに、さらなる上級竿捌き解説する。
    エサに命を与える誘い
    山釣りシリーズ1の実験で、生きエサは必死になって小波から抜け出す動きをする。カワゲラの場合、6本の脚をこまめに動かし、沈んだり、浮いたり、もがいている。この動きに渓魚は反応し、エサに飛びつくのだ。
    さて、これから本論に入る。
    渓魚の本能として、逃げる獲物を捕まえる習性がある。これを最大限、釣り人側は利用するテクニックを使う。実際の竿捌きは簡単明快、小波にもがくエサを手助けする、緩い竿上下誘いをさりげなくおこなう。留意することはオーバーアクションを避け逆効果、不自然な派手な動きではない、誘いをエサに与える。
    私のお勧め、竿の動き操作と自然エサ流下動きを適度に繰り返す。特に効果的なポイントとして、止水している淵、緩い巻き返し、平瀬、水面のたたきでの釣り方に威力抜群だ。

誘いの結論、最後の審判
  「順序よく上を目指す」これはある技術を習得したいとき、先人たちが教えてくれた知恵学びの格言と思う。いきなり初心者が上級者コースを実行しても、簡単に釣法を身につけることは一部の天才を除いて、難しい。
   例えば、100m.短距離選手トレーニング方法として、最初のタイムは15秒、次に苦しい練習を重ね、13秒、最後は夢の9秒タイムを目指す。それに比べ、釣り人の技術向上に目標となる、様々なゴール地点は漠然としていて皆無であるといえる。釣り人各自が実釣行の教訓を学び、訓練を実施し満足する結果を生んでから、次の問題へとり組むべきだと考える。
   結局、最後の審判は各々の思考にゆだねられた結論になる。こういうと、おそらく初心者は戸惑いを隠せまい。しかし、釣り人界における不思議、いや当然な低堕落によって渓流業界を含めた現在を総括すると、混迷の渦のルツボに突き落とされ、衰退の一途を歩んでいることは確かであろう。


■『植野稔のホームページ』をどうぞ。
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by yuyugaku-ueno | 2008-02-16 11:15 | 渓流釣り入門


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