2012年 04月 03日

1878 アマゾネス

 大方、ネコ科動物といえば、「ネコはコタツで丸くなる」の例え通り、寒さに対してからっきし意気地なしだ。
 日本に棲んでいる野生ネコといえば、対馬列島にいるツシマヤマネコ、西表島にいるイリオモテヤマネコが知られていて、いずれも暖かい地方の生き物である。
 下野三依に住んで8年目、今冬の厳しい冷え込みときたら室内温度氷点下8度を記録、野外では更に寒くマイナス13度程度と思われる。少雪ながらそれに比例して、例年以上の寒冬であった。
 クマは冬眠、カモシカ、サル、シカは寒さに耐えられる動物だが、ネコはそんなに上手に冬越えできまい。比較的寒さに強い野良イヌ2匹が三依にいた。12月ごろまで奴らを見かけるも、1月になるとその姿は三依から消えた

 私が命名した野生ネコ、アマゾネスが三依に棲んでいる。かなりの高齢ネコながら三依地区におけるボス猫的存在を示し、奴が道路を歩くと、他のネコは避け逃げる。未だに三依ネコ仲間における頂点位にいる。
 「アマゾネスよ、生きているか」と、奴のテリトリーを歩く際、気にかけて探してみたものの、昨年以来、その勇姿を見ることはなかった。
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アマゾネスの縄張りのなかで、ヤマドリの羽を発見。

 これはアマゾネスの仕業か、慎重に奴を探す。

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4ヶ月ぶりでアマゾネスを見る。
満腹のようでリラックス、満足している様子。
やさしそうな顔をしていて、普段のアマゾネスらしさはなく、穏やかな目つきだ。


 アマゾネスは厳しい冬を無事に越すことができた。
 お気入りアマゾネスとの再会を得て、私は喜びを隠せない。それは一般飼いネコと異なり家との師従関係を持たず、野生で生き延びている奴の生き様に共感するからだ。一度でいいから奴のハンターぶりを見たいと願いながら、アマゾネスと別れた。

 夕方になる。気象情報は当たり、強雨と強風が三依を襲う。賢いアマゾネスだから台風並に発達した暴風雨を避け、雨風のない密かな隠れ家へ非難しているに違いない。
逞しい野生アマゾネスに見習うことは多々ある。




 

 
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by yuyugaku-ueno | 2012-04-03 16:32 | 下野・会津だより


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