植野稔の自然遊悠学 イワナだ! ヤマメだ! 山菜だ! きのこだ!!

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2012年 02月 07日

1804 雨中雨読

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死霊Ⅰ
第一章 顛狂院にて
とある精神病院に失語症となって入院している友人である、異母兄弟矢場徹吾を主人公三輪与志が院を尋ねるシーンから、観念長編小説物語は始まる。
病院担当医、岸博士にたいして三輪与志は哲学問答を挑む。
第二章 死の理論
1人狼、首猛夫と元警視総監、津田康造。津田老人と死霊である青服、黒服との間で、死に纏わる論戦が展開される。
埋葬式それは墓場内での対話となって死霊の内部に迫る。
第三章 屋根裏部屋
三輪与志を理解している友人、屋根裏部屋住人黒川健吉のところへ、首猛夫がやってくる。
二人の間で、哲学問答が述べられる。
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死霊Ⅱ
第四章 霧の中で
三輪与志の兄、高志の恋人の妹、尾木恒子の家へ。
保母恒子は赤ん坊を抱いている。
赤ん坊は泣き続けていることに対して、与志はその理由を機動力であると説明する。
第五章 夢魔の世界
志霊、第一の山場、三輪高志が与志に向かって告白する。
第六章 憂いの王
哲学小説、死霊はこの章から2日目の朝を迎える。
現実に対して非現実の世界観を展開させる。
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第七章 最後の審判
失語症、矢場徹吾が突然、首猛夫に向かって告白する死霊第二の山場である。
イエス、釈迦を容赦なく矢場徹吾は指弾する。
それは食われたものが食ったものを弾劾するのだが、「違うぞ」という疑問を持たせ、死霊における最終章に含みを持たせる。
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第八章 月光のなかで
三輪与志の婚約者、津田安寿子に向かって、与志考察最終目的「虚体」を開設する。
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第九章 虚体論
津田家ないで実施される、津田安寿子誕生祝いに志霊主要登場人物が一堂に会する、3日目の朝となる。
ここでは三輪与志の虚体に迫る。

長編小説「死霊」著者の死によって未完に終わる。

死霊、最後の展開
死霊は5日間の出来事を長編小説化したものであり、三輪与志、首猛夫の告白はついに実らなかった。

2回目の読破ながら、自同律の不快、虚体など埴谷雄高のいう宇宙論には相変わらず難解そのものであった。
この死霊を一読して理解するには一般哲学を勉強しなければなるまい。
何時の日か再読の機会を設けたい。

参考文献
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死霊論
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「死霊の世界」
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by yuyugaku-ueno | 2012-02-07 16:27 | 身辺雑記


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