2011年 07月 06日

1547 岩魚聖と美奈子物語

誤算
「美男子に惚れた」その一点に凝縮された女の性に悩む、静の苦悩は日々続く。勝の母、春子ときたら身長170cm弱、幽界島一といわれる気丈持ち大女だ。長男、勝であっても春子には逆らえない、「ハイハイ調子」に合わせる戦術しか取れない有様、次男、三男それに出戻り長女が同居する5名家族をまとめていた。
幸島出身、滝沢家秘蔵っ子、静であるから、嫁入り道具は惜しむことなく持参、けれども肝心な「家事一切」これはまったくできない。
三度の炊飯、洗濯、棟梁としての大工見習いお世話、晩酌する勝の一品をこなさなければ寝ることさえ許されない毎日、嫁としての自覚認識不足を痛感する。
なんといっても唯一味方してくれと信じていた、勝の身勝手行動、浴びる飲酒には戸惑うばかりであった。
「嫁にいったら死ぬまで奉仕」滝沢家家訓掟に従い、帰路を絶たたれ夜な夜なこっそり泣くことで辛抱する、静がいた。
そんな静における唯一無二、長女、和子10歳の手助けが辛い家事での救いとなる。けなげ和子は母を守るかのように、祖母春子、姑遥の嫁いびりに反抗、子供とは思えない逞しい行動を起こす。
酒乱同様である勝は自由奔放ではあったものの、静に対して、手を挙げる暴力はない救いがあった。なんといっても明治生まれ、小柄な静気骨精神そのものが、勝一家を守るのである。
第2回配信終り
つづく
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by yuyugaku-ueno | 2011-07-06 18:10 | 身辺雑記


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