2011年 06月 10日

1513 日本樹木図鑑  ミズナラ

ミズナラ

ブナ科

コナラ属

別名
ナラ

分布
北海道、本州、四国、九州。

生育地
山地~亜高山帯まで広く自生する。
ブナとの混生、ヤセ尾根ではクロベ、アスナロ、サワラなどの針葉樹と競い合うように生長する。

樹形
落葉高木、高さ30メートル、太さ2メートル。
原生林内では1本木。
二次林で萌芽が更新し、株立ちとなり、コナラ属の特徴を示す。
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一般尾根ではオノオレカンバなどに並んで生える。
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競争相手がいなければ樹冠を自由に開く。
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原始林内のミズナラ、他樹種と争うように天井空一角を占める。


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2本ミズナラの勇姿。
淡灰色、鱗模様。
古木になると深い割れ目を生じる。

根張り
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渓側に主に根を張り、巨樹総重量を支える。


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新枝は緑色。
2年目以降は褐色。

冬芽
越冬枝最先端に卵形の冬芽で越冬する。


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互生。
ノコギリ状の葉形。
先端が尖り、卵形、細長い。
葉の長さ、10センチ前後。
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栄養素が不足すれば、胴芽を出して凌ぐ。


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雌雄同株。
当年度新枝に房状の花を垂下する。

果実
秋、ドングリの実熟す。
コナラ実と比べて大型である。

特徴
ブナと並んで日本山地代表樹種がミズナラといえる。
まれにミズナラ根元にマイタケを発生させるから、秋きのこ狩り特選きのこ狩りができる。

用途
高級家具材。
薪炭材、火力が強い。

孤軍奮闘記
梅雨の晴れ間を利用して、今日はミズナラを見参。
樹木のなかれ、およそ500年に及ぶ、途方もない時間を生きられる、まさに森の王者である。
その貫禄ゆえに、ブナ新緑後、遅咲き芽吹きをやらかす。
それは一時、紅葉を彷彿させる、淡赤色枝を目立たせてから、じっくり淡緑色葉を大空へ開芽させる。
山風景様は例えようもない森色を展開させるから、このころになると、本格的な山開きとなる。
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イヌブナ、アスナロ原始林をルートとする。
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1本木、アスナロのなかに自生するミズナラ。
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3本ミズナラ。
山神様信仰対象になったゆえに、奇跡的に伐採をまぬかれ、現在を生きる。
山生活者とて、神宿る3本ミズナラを拝し、それから山仕事に入った。
「3本ナラは切れん」と、この道60年(今は引退)、伐採作業者古老は語った。
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アスナロと天空を分け合う、3本ミズナラ。
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男鹿山塊2番目に太い3本ミズナラを抱く私。
ミズナラから樹木パワーを分けていただくのだ。
こうすれば、なんとなく元気が沸いてくる気がするから不思議である。
この樹を見てから8年余、目的はただ一つ、巨大木からのとてつもない、大マイタケを夢見てここに毎年やってきたが、まだマイタケ姫の微笑みはない。
いつのひか、マイタケと出会いたいが、私の寿命が先か、マイタケ発生が先か、密かな競争を試みている、マイタケロマンは尽きない。

余談ながらミズナナ殿下、辺材部抗菌作用強固だから、特定のきのことしか寄生させない特技の持ち主。
これも私のお気に入り理由だ。
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by yuyugaku-ueno | 2011-06-10 16:37 | 下野・会津だより


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