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植野稔の自然遊悠学 イワナだ! ヤマメだ! 山菜だ! きのこだ!!

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2010年 10月 09日

1225 きのこ狩り

「このシロを譲る」
先輩からこう告げられ、マツタケ、ホンシメジのシロを受け継いで5年余、拙者なりにシロを守ってきた。
今年、予想外の猛暑で、過去のきのこデータが役にたたない。
おかげでマツタケは他人様に横取りされた。
せめてホンシメジだけはシロを守りたい。
雨中となった、2日連続のホンシメジ狩りだ。
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新たに拙者なりの努力で、シシタケシロを発見する。
昨年はゼロ。
今年は予定していた場所に出ていた。
シシタケシロはこれからも死守する。
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ナベタケ、木の葉カブリ、ベコ、ウシビタイなどの愛称で親しまれている、クロカワ。
ほろ苦いものの、きのこ通に喜ばれている。
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センボンシメジ、ホンシメジ同様、きのこ料理に欠かせない万能きのこだ。
1225  きのこ狩り_d0134473_1345693.jpg

横に並ぶホンシメジのシロ。

今日もホンシメジを発見、先輩のシロを守れた。
サクラシメジ、クリフウセンタケ、ヌメリササタケ、ショウゲンジ、いつもなら採集するきのこだが、今日は狙っていたきのこだけをゲットする。
3連休初日、合計10名ぐらいの人がいた。
シロを守るため、単独行だ。
「オーイ」「チャリンチャリン」きのこ狩りの人に会いたくないから、想定していたきのこコースを巡行できず、変則的なホンシメジ狩りとなる。
下降すれば、下から追い上げられ、トラバースすれば、稜線に人声がする。
その度に耳を澄ます。
また近くにやってきたら、木陰に隠れる。
シロ守りはそれなりに厄介だ。
これをやらなければ、先輩からのシロはあっさり他人へ移行する。
最優良きのこを他人が採集すれば、来年は必ず同一きのこポイントへやってくる。
きのこアジを与えてしまえば、きのこシロはこれで終り。
きのこ場における、「きのこなし」この状態を継続することができる人が、きのこプロなのである。
シロはこうして、守り守られている。
きのこプロの妥協は一切許されない。
最優秀きのこが新たに入ったとき、そのきのこシロを守った人が、何らかの事情でこられないときだけ事実として起こる。
事情の大半は死だけだ。

by yuyugaku-ueno | 2010-10-09 13:33 | きのこ研究


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