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植野稔の自然遊悠学 イワナだ! ヤマメだ! 山菜だ! きのこだ!!

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2010年 08月 25日

1165 チタケ挽歌

チタケ戦争終結

7月16日からスタートした、2010年度チタケ狩り、8月25日で終了となる。
延べ日数41日間、1日の休みがあるから、40日、チタケ採集を実施した。
一夏、チタケ狩りに費やすも、あいも変わることなくチタケ姫、チタケ殿下に翻弄された日々を過ごした。
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異常気象
7月下旬の雨、8月10日まで猛暑になって大歓迎した矢先、以降3日間、朝方の低温がチタケ奥山を遅い、チタケ発生を阻害してしまい、奥山チタケ狩りを不能にさせてしまった。
事実上、今年のチタケは8月13日で終わり、ここまで期待していた奥山チタケ狩りはできなかった。
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8月25日現在、下野チタケ山にチタケは在位するのであろうか。
黄色、赤、ビロード、黒、多彩に変化してきのこを地上に発生させるチタケではあるが、群集でやってくるチタケマニアの恐ろしいチタケ争奪戦収獲意欲の前に、きのことしては派手な色合いきのこがチタケだから、1本残すことなく奪い去られてしまう。
拙者の住処、下野チタケ山に、残されたチタケは何本あるのか、毎日毎日押し寄せるチタケ採集人のおかげで、残チチタケはほとんどないのが現状であろう。
チタケは里きのこゆえに、雑木林低山から高山にかけて、入山しやすいこともあって、発生まもなく採集されてしまう。
チタケとて、人に採られることを目的として自生することはない。
きのことして子孫繁栄を願っていると思う。
まさに下野チタケの夏はきのこ受難といえるだろう。
今夏、チタケ胞子を発生させている現場に何回か立ち会うことができた。
それはチタケパトロールの遅れを意味する出来事であり、チタケプロとしては失格である。
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それでも、数億というチタケ胞子の新たな旅立ち成功、着生を期待したい。

午前中、知り合いの具合が芳しくないので、病院まで送迎する。
チタケ山へは午後からどしゃ降りとなり、雨の止むのを待って、今年ラストのチタケを遠望する。
この雨が10日前にやってくれば、今と違ったチタケ狩りとなったと思われる。
雨はチタケ発生を奮起させる起爆剤となるからだ。
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下野チタケ山に集中雨が襲い、再び人の来ない山々となる。
雨こそチタケを育み、人を拒む。
残りチタケは少ないながら、雨がチタケ育ててくれる。

拙者のチタケ狩りは今日で終わる。

by yuyugaku-ueno | 2010-08-25 16:19 | チタケ戦争どまんなか


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